XLPack 6.1 ユーザーガイド

1. 動作環境

  • Windows 10 (バージョン 2004 以降) または Windows 11
  • Office 365, 2021, 2019, 2016 または 2013 の Excel (ストア版Excelでは動作しません)

2. 関数/サブルーチン一覧

提供される関数/サブルーチンは次のとおりです.

関数/サブルーチン一覧

オレンジ色の部分は基本機能で, 27個のワークシート関数と138個のVBAサブルーチン/関数が無償提供されます.

①~④は追加機能モジュール 1~4 で, これらを合わせると計148個のワークシート関数と902個のVBA関数/サブルーチンを使用することができるようになります. 追加機能を使用するためには追加機能をマイクロソフトストアより購入する必要があります.

3. ソフトウェア (基本機能) のインストール

ソフトウェア (基本機能) は「XLPack Basic」として Microsoft Store よりインストールできます.

ダウンロードページ を参照ください.

4. ソフトウェア (追加機能) のインストール

XLPack Basic に加えて 「XLPack Addons」 を Microsoft Store よりインストールできます.

ダウンロードページ を参照ください.

このアプリは無料でインストールできますが, 基本機能のみを使用する場合には必要ありません.
アプリ内購入で追加機能(マイクロソフトストアではアドオンと呼びます)を購入することができます. 詳細は下記を参照ください.

追加機能購入の詳細
Windowsメニューから「XLPack Addons」をクリックして XLPack Addon Manager を起動します. 3つのメニューがあります.

  • ライセンス設定: ライセンスを使用するようにプログラムの設定を行います.
  • ライセンス購入 (Microsoft Store): Microsoft Store でライセンスを購入します. ここで購入されたライセンスは自動的には使用されません. 「ライセンス設定」メニューに戻って設定を行う必要があります.
  • ヘルプ: マニュアルなどへのリンクです.

「ライセンス購入 (Microsoft Store)」メニューを選択します.

購入したいモジュールの「購入」ボタンをクリックするとマイクロソフトストアでの購入手続きが開始します. 1年間のライセンスの日本国内価格は, モジュール 1 および 2 は ¥1,500-, モジュール 3 および 4 は ¥1,200-, モジュール 1 ~ 4 のセット購入の場合は ¥4,200- です. 購入手続きにはマイクロソフトアカウントが必要になります. マイクロソフトのサイト で「支払いと課金情報」「支払いオプション」より支払い方法を登録しておく必要があります.

購入手続きを完了すると, 下のように「ライセンス購入済(有効期限: …)」と表示されます.

ライセンスを使用するために「ライセンス設定」メニューに戻ります. 「設定」ボタンをクリックして, ライセンスを使用するようにプログラムの設定を行います. この処理には少し時間がかかります.

設定が終了すると購入したライセンスが使用できるようになります.

XLPack Addon Manager を終了します.

購入したライセンスはマイクロソフトアカウントに紐づけされ, 1つのアカウントで最大10台までのデバイスで使用できます.

設定を完了した後で XLPack Addons を更新した場合には XLPack Addon Manager を起動して設定をやり直す必要があります. そうしないと, XLPackを使用したときに「アドオンが更新されました」というエラーが出ることがあります. ストアアプリの自動更新が有効の場合, 気づかないうちにこのエラーが発生する可能性があります. 詳しくは FAQ「エラー: アドオンが更新されました」を参照ください.

5. Excelの設定

ソフトウェアのインストール後, 使用開始前にExcelの設定を行う必要があります.

アドインの組み込み

  • Excelを起動し「開発」タブより「Excelアドイン」(Office 365, Excel 2019, 2016 の場合)または「アドイン」(Excel 2013 の場合)を開きます.
  • XLPackワークシート関数を使用する場合には, 有効なアドインから「XLPack ワークシート関数」にチェックを入れて「OK」をクリックします.
  • XLPackソルバーアドインを使用する場合には, 有効なアドインから「XLPack ソルバー」にチェックを入れて「OK」をクリックします.
  • VBAプログラムにおいてXLPack関数/サブルーチンを使用する場合には, 有効なアドインから「XLPack VBA Library」にチェックを入れて「OK」をクリックします.

これらの設定は使用するExcelファイルに関係なく, 以降Excelを開くと常に有効になります.

注 – 開発タブが表示されていない場合には, 「ファイル」「オプション」「リボンのユーザ設定」において「開発」にチェックを入れるとタブが表示されるようになります.

アドイン設定例

VBA関数/サブルーチンを使用するための参照設定

  • 対象のブックを開き, 「開発」「Visual Basic」でVBエディタを開きます.
  • VBエディタの「ツール」「参照設定」において「参照可能なライブラリファイル」で XLPack をチェックします.

この設定はここで設定したExcelファイルだけで有効になります.

なお, 上のアドインの組み込み手順で「XLPack VBA Library」を組み込んでいない場合には,「参照可能なライブラリファイル」に XLPack が表示されないことがあります. その場合には, 「ツール」「参照設定」で「参照」ボタンを押し, C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\AddIns\XLPack.xlam を指定して追加して下さい.

注 – VBAライブラリを使用するためにはExcelファイルごとに参照設定を行う必要があります. 参照設定はExcelファイルに保存されるため, 次回以降開いたときには設定する必要はありません. ただし, ユーザー名が異なるなどの他のPCで使用する場合には参照設定をやり直す必要があるかもしれません.

参照設定例

6. ソフトウェアのアンインストール

ソフトウェアをアンインストールするには「Windowsの設定」の「アプリ」より「XLPack Basic」および「XLPack Addons」の両方のアンインストールを行ってください. 「XLPack Basic」または「XLPack Addons」を選択し「アンインストール」をクリックします. 次に, もう一方をを選択し「アンインストール」をクリックします.

7. サンプルワークシート

基本機能および追加機能の使用サンプルワークシートを入手できます.

ダウンロードページ を参照ください.

8. 使用上の注意

XLPack の関数名は, W で始まるものがワークシート関数, それ以外のものが VBA 関数となっています. そのため, W で始まっていない関数をワークシートから呼び出さないようにしてください.

詳しくは以下を参照ください.

FAQ「ワークシート関数が動作しない」