XLPack の新版 (XLPack 5.4) を公開
XLPackの新版(XLPack 5.4)を公開しましたのでお知らせいたします.
主な変更点は次のとおりです。
・2階常微分方程式用の7(6)次ニュストレム法 Doprin および Doprin_r を追加した.
・常微分方程式の初期値問題を解く Derkf および Derkf_r (ルンゲ・クッタ・フェールベルグ法) および Dverk および Dverk_r (ルンゲ・クッタ・ヴァーナー法) に密出力(*)機能を追加した.
詳細は下記リリ-スノートを参照ください。
なお, 常微分方程式に関して前バージョン(5.3版)用のプログラムでは変更が必要な場合がありますのでご注意ください.
(*) 密出力についてはこちらのページに解説がありますので参照ください.
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XLPack リリースノート
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Version 5.4.0.20 (20.11.20)
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本バージョンでは主に常微分方程式のVBAルーチンの機能追加と効率向上のための変更を
行いました. また, 反復補間のVBAルーチンの追加とLAPACKルーチンの改良を行いました.
ワークシート関数およびソルバーについては変更はありません.
注1 – いくつかの常微分方程式ルーチンについてはユーザープログラムの修正が必要にな
ります(下記参照).
注2 – 全ての常微分方程式のVBAルーチンについて実行時エラーコードが変更されていま
すのでご注意ください.
変更内容
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(1) 追加ルーチン
・2階常微分方程式の初期値問題を解く7(6)次ニュストレム法 Doprin および Doprin_r
を追加した.
・ラグランジュ補間による反復補間法 Fitlag を追加した.
(2) 常微分方程式ルーチンの機能追加
・常微分方程式の初期値問題を解く Derkf および Derkf_r (ルンゲ・クッタ・フェール
ベルグ法) および Dverk および Dverk_r (ルンゲ・クッタ・ヴァーナー法) に密出力
機能を追加した.
(3) 常微分方程式ルーチンの変更
・全ての常微分方程式のVBAルーチンについてエラーコード(Infoの値)を統一し, 次のよ
うに変更した.
Info < 0: (-Info)番目の入力パラメータの誤り. (出力) (従来通り)
Info = 0 ~ 10: 制御コード(入力). 処理状態を示すコード(出力)
Info > 10: 実行時エラーコード. (出力)
・下記の常微分方程式ルーチンでは途中結果の出力を行うためにはSoloutルーチンで密出
力機能を使う方法が一般的であるが, インターバルモード(Toutを変えて繰り返し呼び
出すモード)にも効率よく対応できるように変更した. 2つのモードの使い方はマニュア
ルのそれぞれの使用例を参照せよ. 変数 Info が出力パラメータから入出力パラメータ
に変更され, 最初の呼び出し時に0に設定しておく必要がある. そのためユーザープロ
グラムの修正が必要な場合がある.
Dopri5, Dopri5_r, Dop853, Dop853_r, Odex. Odex_r, Odex2, Odex2_r, Retard,
Retard_r, Radau5, Radau5_r, Radaup, Radaup_r, Radau, Radau_r, Rodas, Rodas_r,
Seulex, Seulex_r
(4) LAPACKルーチンの修正
・いくつかのLAPACKルーチンにおいてString型の出力変数で結果を受け取るときには長さ
1以上の文字列で初期化しておかなければならないという制限があったが, 本バージョ
ンではその制限がなくなった. 対象ルーチンは次のとおり.
Dgesvx, Dgbsvx, Dposvx, Dppsvx, Dpbsvx, Zgesvx, Zgbsvx, Zposvx, Zppsvx,
Zpbsvx
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