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◆ _dopri5()
| void _dopri5 |
( |
int |
n, |
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void(*)(int, double, double *, double *) |
f, |
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double * |
t, |
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double |
y[], |
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double |
tout, |
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double * |
rtol, |
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double * |
atol, |
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int |
itol, |
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void(*)(int, double, double, double *, int, double *, int *, int *) |
solout, |
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int |
iout, |
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double |
work[], |
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int |
lwork, |
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int |
iwork[], |
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int |
liwork, |
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double |
rcont[], |
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|
int |
lrcont, |
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int |
icont[], |
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int |
licont, |
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int * |
info |
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) |
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常微分方程式の初期値問題 (5(4)次 ドルマン・プリンス法)
- 目的
- 本ルーチンは1階の常微分方程式の初期値問題
dy/dt = f(t, y), ただし t = t0 において y = y0
の解を求める. ただし, t0およびy0は既知でそれぞれtおよびyの初期値である. 上の方程式が連立微分方程式であれば, yはベクトルで表される.
dopri5は, 5(4)次 ドルマン・プリンス法に基づく陽的ルンゲ・クッタ法のプログラムである. ステップ制御アルゴリズムと密出力機能を持っており, 出力点数が非常に多くなったとしても効率的である.
詳細については下記参考文献を参照せよ.
- 引数
-
| [in] | n | 微分方程式の数. (n >= 1) |
| [in] | f | 微分方程式の値を求めるユーザー定義サブルーチンで, 次のように定義すること. void f(int n, double t, const double y[], double yp[])
{
yp[i] = tおよびy[]における微分係数の計算値 (i = 0 〜 n-1)
}
ただし, nは方程式の数, yp[]は与えられたtおよびy[]における微分係数, すなわち, yp[i] = dyi/dt = fi(t, y[0], ..., y[n-1]) (i = 0 〜 n-1). |
| [in,out] | t | 本ルーチンはtからtoutまでの積分を行う. 積分を開始する点を与え, 最終ステップの最後の点が返される.
[in] 独立変数 t の初期値.
[out] ステップ終了時の最終値(通常toutに等しい). 解がこの点まで正常に求められたことを示す. 新たなtoutで再呼び出しすることにより, 新たな点まで積分を継続することができる. |
| [in,out] | y[] | 配列 y[ly] (ly >= n)
[in] tの初期値における従属変数y[]の初期値.
[out] 最終のt(通常toutに等しい)において求められた解(の近似値). |
| [in] | tout | 解を求めたい点を設定する. 積分を行うのはtについて前進方向(tout > t)でも後退方向(tout < t)でもよい.
要求精度を満たすように自動的に選ばれたステップ幅を用いてtからtoutに向かって解が求められる. |
| [in] | rtol | スカラー(itol = 0 の場合) または 配列 rtol[lrtol] (itol = 1 の場合) (lrtol >= n) (rtolまたはrtol[i] >= 0)
相対誤差許容値. y[i]の局所誤差がおおむね次式以下になるようにする.
rtol*abs(y[i]) + atol (i = 0〜n-1) (itol = 0 の場合)
または
rtol[i]*abs(y[i]) + atol[i] (i = 0〜n-1) (itol = 1 の場合).
rtolとatol, または, rtol[i]とatol[i] (i = 0〜n-1) が同時に0になってはいけない. |
| [in] | atol | スカラー(itol = 0 の場合) または 配列 atol[latol] (itol = 1 の場合) (latol >= n) (atolまたはatol[i] >= 0)
絶対誤差許容値. y[i]の局所誤差がおおむね次式以下になるようにする.
rtol*abs(y[i]) + atol (i = 0〜n-1) (itol = 0 の場合)
または
rtol[i]*abs(y[i]) + atol[i] (i = 0〜n-1) (itol = 1 の場合).
rtolとatol, または, rtol[i]とatol[i] (i = 0〜n-1) が同時に0になってはいけない. |
| [in] | itol | rtolおよびatolがスカラーか配列かを指定する.
= 0: rtol および atolはスカラー.
= 1: rtol および atolは配列.
(他の値であれば itol = 0 とみなす.) |
| [in] | solout | 中間結果を出力するユーザー定義サブルーチンで, ステップが成功するごとに呼び出される. 次のように定義すること. void solout(int nr, double told, double t, double y[], int n, double rcont[], int icont[], int *irtrn)
{
nr番目のステップtでのy[]の値が渡されるのでこれを出力する. toldは前回のtの値, nは方程式の次数である.
irtrnの値は, 初回, 中間, または, 最終呼び出しのとき, それぞれ 0, 1 または 2 である. irtrnを使用して積分を中断することができる. soloutでirtrnを負の値に設定して戻ると積分を中断して info = 2 で終了する. soloutの中で解を変更した場合には irtrn = 3 と設定して戻ること.
iout = 2 の場合には, 制御情報 rcont[] および icont[] により密出力を行うことができる. 区間[told, t]内の任意の点t2での解y[i] (0 <= i <= n-1)を次の関数呼び出しにより求めることができる.
y[i] = contd5(i, t2, rcont, icont);
}
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| [in] | iout | soloutの呼び出し指定.
= 0: soloutの呼び出しを行わない
= 1: soloutの呼び出しを行う
= 2: 密出力のためにsoloutの呼び出しを行う. この場合, iwork[7]に密出力を行う要素数(nrdens)を設定しなければならない.
(他の値であれば iout = 0 とみなす.) |
| [in,out] | work[] | 配列 work[lwork]
作業領域.
work[0]〜work[19]はプログラムのためのパラメータ領域として使用される. 入力パラメータを0に設定すると, パラメータ値としてはそれぞれのデフォルト値を使用する.
[in]
work[0]: ステップ幅の初期値 (デフォルト値 = プログラムにより自動推定される)
work[1]: ステップ幅の最大値 (デフォルト値 = tout - t)
work[3] および work[4]: ステップ幅選択パラメータ. work[3] <= hnew/hold <= work[4] となるようにステップ幅が選ばれる. (デフォルト値: work[3] = 0.2, work[4] = 10)
work[7]: ステップ幅推定時の安全係数 (0.0001 < work[7] < 1). work[7] <= 0.0001 または work[7] >= 1 であればデフォルト値を使用する. (デフォルト値 = 0.9)
work[8]: ステップ幅制御の安定化のためのパラメータβ (work[8] <= 0.2). work[8] < 0であればβは0に設定される. work[8] > 0.2 であればデフォルト値を使用する. (デフォルト値 = 0.04)
[out]
work[0]: 最後に使用されたステップ幅 |
| [in] | lwork | 配列 work[]のサイズ. (lwork >= 10*n + 20)
lwork < 0 であれば abs(lwork) を使用し, work[0]〜work[19]を 0 に初期化する. |
| [in,out] | iwork[] | 配列 iwork[liwork]
作業領域.
iwork[0]〜iwork[19]はプログラムのためのパラメータ領域として使用される. 入力パラメータを0に設定すると, パラメータ値としてはそれぞれのデフォルト値を使用する.
[in]
iwork[1]: 許される最大ステップ数. (デフォルト値 = 100000) (iwork[1] < 0 の場合, デフォルト値を使用する)
iwork[3]: iwork[3]回のステップごとにスティフ性のテストを行う. iwork[3]が負の値であればテストは行わない. (デフォルト値 = 1000)
iwork[7]: nrdens = 密出力を行う要素数. iwork[7] < 0 であれば, nrdens = abs(iwork[7]) とする. (デフォルト値 = n)
nrdensは iout = 2 の場合のみ有効である. その他の場合, nrdens = 0 とみなす.
nrdens > n の場合, nrdens = n とみなす.
0 < nrdens < n の場合, icont[]を設定しなければならない(下記参照).
iwork[12]: iwork[13]〜iwork[17]をリセットするタイミングを指定する.
= 0: 本ルーチンが呼び出されるたびにリセットする.
!= 0: info = 0 のときにリセットする.
[out]
iwork[13]: nfcn = 関数評価回数
iwork[15]: nstep = ステップの計算回数
iwork[16]: naccept = 採用されたステップ数
iwork[17]: nreject = 不採用だったステップ数 (誤差評価の結果による) (最初のステップの不採用はカウントされない) |
| [in] | liwork | 配列 iwork[]のサイズ (liwork >= 20)
liwork < 0 であれば abs(liwork) を使用し, iwork[0]〜iwork[19]を 0 に初期化する. |
| [out] | rcont[] | 配列 rcont[lrcont]
密出力の制御情報のための領域. iout = 2 の場合にのみ使用される. |
| [in] | lrcont | 配列 rcont[]のサイズ. (lrcont >= 5*nrdens (nrdens: iwork[7]を参照)) |
| [in,out] | icont[] | 配列 icont[licont]
密出力を行う要素番号のリスト. iout = 2 の場合にのみ使用される.
nrdens = n または iwork[7] < 0 の場合, 自動的に 1, ..., nrdens と設定される.
0 < nrdens < n の場合, 密出力を行う要素番号を設定しておかなければならない.
nrdensについてはiwork[7]を参照せよ. |
| [in] | licont | 配列 icont[]のサイズ. (licont >= nrdens (nrdens: iwork[7]を参照)) |
| [in,out] | info | [in]
= 0: 初期化して計算を開始する(新たな問題を解く).
= 1: toutだけを変えて計算を続ける(前回呼び出しの計算を再開する).
[out]
= -1: 入力パラメータ n の誤り (n < 1)
= -6: 入力パラメータ rtol の誤り (rtol < 0 または rtol[i] < 0)
= -6: 入力パラメータ rtol または atol の誤り (rtol = 0 かつ atol = 0, または rtol[i] = 0 かつ atol[i] = 0)
= -7: 入力パラメータ atol の誤り (atol < 0 または atol[i] < 0)
= -12: 入力パラメータ lwork の誤り (lworkが小さすぎる)
= -14: 入力パラメータ liwork の誤り (liworkが小さすぎる)
= -16: 入力パラメータ lrcont の誤り (lrcontが小さすぎる)
= -18: 入力パラメータ licont の誤り (licontが小さすぎる)
= -19: 入力パラメータ info の誤り (info != 0 かつ info != 1)
= 1: 正常終了
= 2: soloutによる中断 (正常終了)
= 11: 最大ステップ数を超えた
= 12: ステップサイズが小さくなり過ぎた
= 13: スティフな問題の可能性がある (中断された) |
- 出典
- E. Hairer, S.P. Norsett and G. Wanner, "Solving Ordinary Differential Equations. Nonstiff Problems. 2nd edition", Springer Series in Computational Mathematics, Springer-Verlag (1993)
邦訳: 「常微分方程式の数値解法Ⅰ 基礎編」スプリンガージャパン (2007)
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