XLPack 7.0
XLPack 数値計算ライブラリ (C API) リファレンスマニュアル
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一致する文字列を見つけられません

◆ hybrj_r()

void hybrj_r ( int  n,
double  x[],
double  fvec[],
double  xtol,
int  maxfev,
double  diag[],
int  mode,
double  factor,
int  nprint,
int *  nfev,
int *  njev,
double  work[],
int  lwork,
int *  info,
double  xx[],
double  yy[],
int  ldyypd,
double  yypd[],
int *  irev 
)

非線形連立方程式 (ハイブリッド法) (リバースコミュニケーション版)

目的
hybrj_rはn本のn変数非線形方程式よりなる連立方程式
fi(x1, x2, ..., xn) = 0 (i = 1 〜 n)
の解をパウエルのハイブリッド法により求める.

関数値およびヤコビ行列をirevに従ってユーザーが与える必要がある.
引数
[in]n未知数および方程式の数. (n > 0)
[in,out]x[]配列 x[lx] (lx >= n)
[in] 初期近似解.
[out] irev = 0: 求められた解ベクトル.
  irev = 30: ヤコビ行列を求める点.
  irev = 50, 51: 最新の近似解.
[out]fvec[]配列 fvec[lfvec] (lfvec >= n)
irev = 0: 求められた解ベクトルx[]における関数値.
irev = 50, 51: 最新の近似解における関数値.
[in]xtol目標精度. 続く2回の反復間の相対誤差がxtolより小さくなったら終了する. (xtol >= 0)
[in]maxfev関数評価回数(irev = 1, 2)の上限値. これを超えると終了する. (maxfev > 0)
[in,out]diag[]配列 diag[ldiag] (ldiag >= n)
[in] mode = 2 の場合にスケーリング因子を入力する. (diag[i] > 0)
[out] mode = 1 の場合に自動的に設定される.
[in]mode= 1: 変数のスケーリングを自動的に行う.
= 2: ユーザーがdiag[]に設定した値を使って変数のスケーリングを行う.
(他の値であれば mode = 1 とみなす.)
[in]factor初期ステップの最大値を決める定数。||diag×x||2×factorが0でない場合これを最大値とする. 0の場合factor自身の値を最大値とする. 通常, 0.1〜100の範囲で, 一般的には100とすればよい. (factor > 0)
[in]nprint> 0: 最初の反復, nprint回の反復ごと, 最終反復後に途中結果の出力のために irev = 50または51として戻る.
<= 0: 途中結果の出力のために戻らない.
[out]nfev関数評価回数 (irev = 1, 2で戻った回数).
[out]njevヤコビ行列の評価回数 (irev = 30で戻った回数).
[out]work[]配列 work[lwork]
作業領域.
[in]lwork配列 work[]のサイズ. (lwork >= n*(n + 11)/2)
[out]info= 0: 正常終了 (連続した反復間の相対誤差がxtol以下になった)
= -1: 入力パラメータ n の誤り (n < 1)
= -4: 入力パラメータ xtol の誤り (xtol < 0)
= -5: 入力パラメータ maxfev の誤り (maxfev <= 0)
= -6: 入力パラメータ diag の誤り (mode = 2のときにdiag[i] <= 0)
= -8: 入力パラメータ fator の誤り (factor <= 0)
= -13: 入力パラメータ lwork の誤り (lworkが小さすぎる)
= -17: 入力パラメータ ldyypd の誤り (ldyypd < n)
= 1: 関数評価回数(irev = 1, 2)がmaxfevに達した
= 2: xtolが小さすぎる. 解xを改善することができなくなった
= 3: 直近5回のヤコビ行列の評価において解が改善されなかった
= 4: 直近10回の反復において解が改善されなかった
[out]xx[]配列 xx[lxx] (lxx >= n)
irev = 1または2の場合, 関数値を求めるべき点を返す.
[in]yy[]配列 yy[lyy] (lyy >= n)
irev = 1または2の場合, 再呼び出し時に関数値 fi(xx[]) (i = 0〜n-1) を与えること.
[in]ldyypd配列yypd[][]の整合寸法. (ldyypd >= n)
[in,out]yypd[][]配列 yypd[lyypd][ldyypd] (lyypd >= n)
[in] irev = 30: 再呼び出し時にx[]におけるヤコビ行列(∂fi/∂xj)を与えること.
[out] irev = 0: 最終近似解におけるヤコビ行列をQR分解して得られる直行行列Q.
[in,out]irevリバースコミュニケーションの制御変数.
[in] 最初の呼び出し時に 0 に設定しておくこと. 2回目以降の呼び出し時には値を変更してはならない.
[out] 0 以外の時には下記処理を行ってから再び本ルーチンを呼び出すこと.
= 0: 処理終了. 正常終了かどうかはinfoをチェックすること.
= 1, 2: xx[]における関数値を求め yy[]に設定すること. yy[]以外の変数を変更してはならない.
= 30: x[]におけるヤコビ行列を求め yypd[][]に設定すること. yypd[][]以外の変数を変更してはならない.
= 50, 51: 途中結果(x[], fvec[]など)を適宜出力する. どの変数も変更してはならない. (nprint > 0 の場合のみ)
出典
netlib/minpack